先週、当社は「エンタープライズWANの現状レポート2015」を発表しました。 今年のレポートでは、クラウドへのアプリケーション移行の進行、長距離における公衆インターネットの限界、ネットワークの問題がアプリケーションのパフォーマンスに与える影響など、企業WANの進化に影響を与える主な要因について調査しています。

2015年のグローバル企業WANの進化に伴い、CIO、ITディレクター、ネットワーク・アーキテクト、ネットワーク・マネージャーに影響を与えるであろう最も重要なトレンドの一部をご紹介します。

エンタープライズWANの現状レポート

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State of the Global Enterprise WAN
  1. 2014年、世界の企業トラフィックは平均236%の伸びを示しました。 EMEA の企業トラフィックは平均約 399% と最速の伸びを示し、APAC のトラフィックは 201%、北米のトラフィックは 190% の伸びを示しました。
  1. ファーストマイルとラストマイルのリンクは世界的に改善されています。 世界の企業顧客の67%が、ラストワンマイルに高速インターネットリンク(10 Mbps以上)を利用しています。 そのうち16%は超高速インターネット・エッジ・リンク(40Mbps以上)を使用しています。 EMEAの拠点では、高速アクセスサイトのラストマイルWANリンクの割合が最も高くなっています。 しかし、世界的にラストマイル・リンクの品質が向上したため、EMEAは現在、超高速WANリンクの世界平均に遅れをとっています。 北米のアクセスサイトは、高速ラストワンマイルリンクに関してはEMEAにやや遅れをとっているものの、実際には超高速リンクの割合が高くなっています。昨年と比較して、APACでは超高速WANリンクが大幅に増加しており、EMEAや世界平均を上回っています。 APACのサイトのうち、>20 Mbpsのリンクを持つサイトは昨年の14%から21%に増加しました。 APACでもうひとつ注目すべき点は、多くのサイト(約33%)が依然として10Mbps未満の低速接続を利用していることです。 これは、APACにオフィスを構える企業間で大きな格差があることを示しています。
  1. 企業は通常、中国やインドのような新興市場であっても、ラストマイルリンクでのパケットロスを0.25%未満に抑えることができます。 世界のパケットロスの中央値はわずか0.04%です。 全世界で、当社の顧客サイトの78%がラストマイルで<0.5%の不良時間を経験しています。 予想されるように、北米やEMEAのような地域では、比較的多くの不良時間を経験しているサイトの割合は低くなっています。 しかし、長距離の場合、ミドルマイルでネットワークの問題が発生すると、アプリケーションのパフォーマンスが低下する傾向があるため、公衆インターネットはビジネスグレードにはほど遠いものとなります。
  1. HTTPトラフィックが引き続き優勢で、クラウドの採用率が高いことを示しています。当社の企業顧客の 88% が WAN 経由で HTTP トラフィックを送信しており、そのうちの 80% が HTTPS を送信しています。 企業顧客の79%がWAN経由でCIFSトラフィックを送信し、68%がMSリモートデスクトップユーザーで、37%がSMTPを使用し、35%がSSHを使用し、33%がFTPを使用し、17%がCitrixを使用しています。
  1. WAN最適化ソリューションで活用されている多くのテクニックの中でも、データ重複排除、圧縮、キャッシングは、WANパイプを流れるデータを大幅に削減します。 これらの技術を使用することで、WAN最適化ベンダーは帯域幅の節約だけでなく、アプリケーションパフォーマンスの高速化も実現できます。 より多くのアプリケーションデータが暗号化されたり、あらかじめ圧縮されたりしているにもかかわらず、CIFS、HTTP、IMAP、MSSQLなど、多くのプロトコルで帯域幅の使用量を50%以上削減することができます。適切な最適化技術を導入すれば、データ削減によって、少なくとも短期的には、企業は急増する帯域幅需要に対応することができます。 長期的には、より高度で統一されたアプローチが必要になるでしょう。 ここでもう一つ注目すべき点は、特定の用途は他の用途よりもはるかに圧縮性が高いということです。 例えば、Perforceでは、当社のネットワーク上で平均75%のデータ削減を実現しています。